場所や時間に縛られない仕事を自らの手で作ることにより、場所や時間に縛られない生き方が実現できます。
2021年でイギリス移住4年目になりましたが、海外移住をする前段階として地方移住をしていました。
もともとは東京に住んでいましたが、地方移住をすることで海外移住へのハードルが一気に下がりました。移住はそんな簡単にできることではないので、できるだけ失敗を避けたいはずです。だからこそおためとして、地方移住をまずはオススメしています。
本記事では、一気に海外移住をする前に、まずは地方移住をするときのコツをお伝えしていきます。
時間や場所に縛られない生き方をしたい人へお送りします。
地方移住で成功する秘訣5選
地方でも、ネットでの情報収集はもちろん使えるんですが、それよりも人付き合いからの情報が、地方では大事です。
もともと東京に住んでて、2016年4月、本格的に鯖江へ移住しました。福井県鯖江市に「ゆるい移住」という移住体験事業に参加したのがきっかけでした。
結論から言うと、このゆるい移住が人生を変えた、つまり地方移住で成功したのですが、その秘訣をシェアします。
ちなみに、他に鹿児島、和歌山、鳥取へも移住体験したので、比較した上で感じたことなので、かなり貴重な情報だと思います。
自治体がフレキシブルなところを選ぶ
鯖江市役所はフットワークが非常に軽いです。これやりましょう!って言ったら真剣に取り合ってくれます。
実は数年に一度開催しているフリーランス養成合宿は、最初、鹿児島に移住体験をしたとき、市に提案したものでした。ただ、市の反応が非常に遅くて、それなら自分でやってしまおう、と思ってやりました。
移住体験をどこが主体でやっているのかが重要で、鹿児島の場合は、民間企業が中心でやっていたため、自治体は、そこまでフットワークが軽くなかったのです。
ほとんどの自治体は構造上の問題でおかたいです。なにか問題があるとすぐに叩かれてしまうのが、自治体だからです。
そういった意味では、大企業ともタイアップをたくさんしたり、自治体初のことを取り組んだりと、鯖江は素晴らしいところです。先進的な自治体で、いつも名前があがるのもうなずけます。
やりたいこととできることを明確にしておく
地方は人とのつながりが大事です。そのときに自分が何をしたいのか、できることはなにか、を言語化できていないと、せっかくつながっても、そのつながりを活かせません。
特に地方は狭いので、なにかしら他の人の役に立つものがあると、すぐに引っ張りだこになります。都会ではできる人がたくさんいすぎるので、そうはいきません。
3.キーマンと会うこと
地方には必ずキーマンがいます。このキーマンと出会えるかどうかが、地方移住で成功するかどうかの大きな分かれ目になります。地方は非常に狭いので、キーマンとつながれば、求めさえすれば、たくさんの人とつなげてくれます。
地方のキーマンだからといって、バカにはできません。それこそ東京に負けないくらい、非常に高いポテンシャルを持ってます。正直、地方だからと甘く見ていたのですが、すごい人はすごいです。海外に拠点をたくさん持ってる、世界展開してる人もいます。
東京だと、積極的に出ていかないと、そもそもすごい人に会えるチャンスが少ないですが、地方にきて、すぐに会うことができました。これもコミュニティが小さいおかげですね。
一人、キーマンとつながれば、また別のキーマンとつなげてくれます。こうやって、地方でのつながりを広げていけます。あらゆる職種、年齡の人と会えるようにもなります。
子供と関わる機会が東京ではまったくなかったのですが、福井へ来てから、老若男女、ほんとに色んな人と関わる機会が増えました。
またキーマンといると、地方だからこそできるおもしろいプロジェクトにもたくさん参加できます。
その土地でセミナーをする
セミナーをすると何が起こるのかということで「ステージが一気に上がる」と言ってます。
なぜかというと、セミナーをすると、自然と「先生と生徒」の関係になるので、こちらから話しかければ、交流がしやすいのです。
5.飲み会をする
地方の人は最初、バリアーが硬いです。ただ、一度飲み会をして打ち解けると、都会の人よりも、はるかに親切にしてくれます。その差にビックリします。
移住体験にいくと、必ず飲み会が用意されていて、最初はなんでかなと思ってたのですが、何度か移住体験をして、ようやく腑に落ちました。
失敗する移住体験
逆に上手くいかない移住体験はどんなのかというと、移住を失敗する人のほとんどの人がやってしまうんですが、とりあえず人のつながりを求めて、イベントに参加するのはNGです。地方の人はよそ者に厳しかったりもするので、知り合いがいないと孤立して、アウェー感がすごいからです。
「ゆるい移住」の場合は、どうだったかというと、市の事業だったので、市が開くイベントだったり、飲み会があったり、職員さんの紹介で、どんどん広がっていきました。
また「ゆるい移住」自体が、注目されているプロジェクトだったので、その土地のキーマンがたくさんいて、自然につながれました。
なので、自然と移住体験に成功した形です。あの環境を用意してくれたのはほんとに感謝です。
紹介した5選を全てやると、入る情報の質も全く変わってきます。鯖江はおもしろくないと言う人もいるんですが、おもしろいことだらけで、ちゃんと情報を取れてないんだろうなと感じています。
都会の情報が少なくなるんじゃないかと心配の声もありますが、情報収集術をきちんと身につけていれば、地方による情報格差を感じることは全くなくて、むしろ地方だからこそわかる、リアルな情報がたくさんあって、東京にいるときよりもパワーアップしました。
「ゆるい移住」は、住む場所を無料で提供する、要は別荘を用意してくれる超お得なプログラムだった上に、地方移住するとは全く思ってなかったのに、こんな機会を提供してくれたので、ほんとにありがたいかぎりでした。
もう移住体験は珍しいものではなくなってきてますが、2017年頃の流行りはサテライトオフィスでした。場所によっては、交通費も宿泊費も全部出るところがあって、法人で行かずに個人で行くこともできます。
こういった情報も知ってるか知らないかで大きな差です。
地方移住して良かったことのひとつに月1万円の家賃で5LDK、また年10万円でアパートを丸々一棟借りることができた、といったような家賃の価格破壊です。
家賃は生活の中で最もコストが大きいもののひとつですが、地方移住することで、そのコストが一気に下がります。
破格の金額で家を借りるステップ
月1万円の家賃で5LDKの古民家に住んでいました。光熱費などは別です。
その古民家でフリーランス養成合宿をしていたのですが、どうやって手に入れたかをシェアします。これも人からの情報収集で手に入れたものです。
鯖江にプチ移住
↓
つながりを作る
↓
市役所の人とつながる
↓
家を探してるなど、家に困ってることを言う(移住してきた人はほぼ全員、家に困ってます。)
↓
つながりを最大限活かすと、空き家情報がたくさん手に入る
↓
空き家の見学
↓
掃除すれば使えそうな家を見つける(掃除しても使えない家は8,9割くらいあります)
↓
具体的に、いつ入れるのか、家賃はいくらか聞く(この際に、固定資産税だけ払います、と言えばおっけーしてくれるところは多い。)
↓
お試しで入りたいことを伝える
↓
オーナーさんの家の荷物を撤去するための話をする(最低限撤去してもらえたら、あとはこっちで掃除します、といえばやってもらえます。)
↓
それが終われば、お試しの形で1~2週間住ませてもらう
↓
気にいれば本契約
このステップの中で大事なポイントは、地元の人と仲良くならないと、たとえ空き家がたくさんあっても紹介してもらえないということです。
あともう一つは、市役所の人と仲良くならないと、空き家情報は手に入りにくいことです。空き家の情報は、実は市役所が一番持っています。
鯖江市の体験移住「ゆるい移住」に参加したこともあって、市役所の人と話す機会も多かったので、空き家状況を聞いたりしていました。
正規ルートで普通の賃貸として調べたところ、同じような家(4LDK)を借りようとすると、鯖江でも9万/月くらいします。
その前に住んでたアパートも、さっきあげた手順と全く同じで、丸々一棟、計7室(それぞれ2K)をゆるい移住のメンバー5人で借りてたのですが、固定資産税分だけで月8000円ほどで借りてました。5人でなので、一人1600円ですね。
家賃以外でも生活コストが下がる
生活コストが下がるということで、家が月1600円~1万で借りれるということの他に、ゆるい移住メンバーで一緒に住んでたときは、他にも
・野菜や米がタダでもらえる
田舎あるあるな近所からのおすそわけ。しかも移住メンバー1人ひとりがつながりを持ってるから、量も多い。自分たちは人数が5人いたので、近所の中で、余ったらあそこへ持っていけ的なことになってたようです。自分たちが若いからたくさん食べるだろうと言われてたこともありました。
・持ち寄り制にした飲み会を一回やると、みんな大概、多めに持ってくるので、食料が一気に増える
東京だと一回飲み会をすると5000円くらいとびますが、地方だとなにかと理由をつけて飲み会を開くだけで一気に食卓が豪華になります。そして大概、食べきれない量の食材が残ります
地方移住とフリーランスの相性は抜群
日本の地方だからこそ良いなと思うのがあって、東京へいるときはとにかく美味しいものを食べることにお金を使ってたんですが、鯖江に来ると、東京ほどレパートリーがないので、自炊することが増えたんですが、そうすると粗食になってくるんですよね。
そしたら、外食をずっと続けてると、変な違和感を覚えて、粗食を身体が欲しくなってきます。
この粗食が身体を元気にするのにすごい役立ってるなと思って、鯖江にきてから東京にいるときよりもはるかに健康になりました。味噌汁、梅干し、魚、玄米、納豆といった、粗食で健康になれるのは日本だからこそなんですよね。
每日散歩もして、トレーニングも週2、3回のペースでやっていました。フリーランスは身体が資本なので、地方はフリーランスに合ってるんじゃないかと、ヒシヒシと感じています。
なぜお得な地方移住をやめて海外移住をしたのか
なぜイギリスへ移住したのかは、色々と理由があるのですが、まずは英語ですね。
世界レベルのビジネスを一度は展開してみたいので、特に今やってるフリーランス養成合宿は世界中で需要があります。英語でできるレベルまでビジネス英語をやりたいこともあったり、
もう1つは、生活コストを極限まで抑える生活はもうしたので、次はまた別の体験をしたいなと思って、海外移住を決めました。
地方移住に不満があったわけではなく、次のステージアップのために海外移住をしたことが経緯なので、海外移住のステージが終われば、また日本に戻って地方移住することも考えています。
時間や場所に縛られない仕事を持つことで、地方移住や海外移住といった選択肢を自由に取ることができるようになります。
時間や場所に縛られない仕事をどうやって作るのかがわからない人はぜひこちらもチェックしてみてください。