フリーランス1本で食べていける上級フリーランスを目指すにあたって最終的なゴールがあると、それに向かって努力しやすいです。
今回の記事では、フリーランスが目指す最終形態について書いていきます。
個人であっても会社であっても最終形態はブランディングで、フリーランスが歩んでいくステップは大きく分けて3つあります。
ステップ1:オンリーワンになること
この超情報社会ではサービスや商品が 飽和状態にあります。他のサービスと似ているものの場合、価格が安いものが買われてしまいます。それだと大企業などの資金のあるところに負けてしまうので、オンリーワンでないことはいつか淘汰されてしまう可能性があります。ビジネスで最も大事なことは瞬発力ではなく継続力です。
だからこそオンリーワンである必要があるのです。
僕の場合だと世界のどこでも働けるようになる、というのも強烈なキャッチコピーではあるのですが、それ以上に毎日4時間だけというのが特にオンリーワンで、お金を稼ぐノウハウを提供している人はたくさんいるが長く働けない事情があって、それを考慮してサービスを提供している人はなかなかいない、とよく言われます。
体力的に無理をせずにフリーランスになる方法は何かないかといったところが、僕のオンリーワンになります。
もう一つ、僕がビジネスを始めたときは情報収集術トレーナーをオンリーワンにしていました。情報収集が上手い人はたくさんいますが、体系的にまとめていたりする人がいなかったのです。
ただ、これだと情報収集に興味がある人しか対象でないので、パイは狭いです。そこで2つ目のステップが必要になってきます。
ステップ2:ステップ1のオンリーワンに人生の4大テーマを掛け合わせる
人なら誰しもが持つ悩みを持っている悩みを人生の4大テーマと言っているのですが
お金
健康
人間関係
ライフスタイル
この4つです。ライフスタイルというのは定義が広いのですが、自分が好きなことだったりとか音楽だったり映画だったり、どこに住むかなどです。
ステップ1で作ったオンリーワンに掛け合わせるということですが、どんな効果があるのかというと、なにか1つ、オンリーワンとなる肩書きを作ると、他にサービスを作った時にその肩書きを活かして(錯覚資産とも呼ばれています)、他のサービスにもその影響力を使うことができるのです。
僕が住んでいた福井に、異次元のそばを提供しているそば屋さんがあるのですが、もしその方がラーメンなどを提供し始めた時にはそのラーメンも凄いだろうなと思ってしまいます。そばを提供している実績をスライドさせることができるのです。
オンリーワンだけだったときのお客さんが少なくても、この4大テーマのどれかを掛け合わせる、あるいはその複数を掛け合わせることで、見込み客の窓口を広げることができるようになります。
情報収集術でも、興味のあるお客さんはそこまで多くなく、情報発信の方が興味がある人は多いです。
情報収集術トレーナーという肩書きでオンリーワンになってから、そこから情報発信について サービスを提供し始めると、情報収集術トレーナーとしての肩書きを情報発信にも活かすことができて 、何も実績がない時に情報発信を教えるよりも、はるかにお客さんが集まるようになります。
他にも情報収集術を使って理想のライフスタイル「好き4」(毎日4時間だけ、好きなときに、好きな場所で、好きな人と、好きなことを仕事にして、自分も周りも幸せになる)を打ち出すことで、ライフスタイルは、人生100年時代の今、誰しもが興味のあることなので、お客さんの数が比べ物にならないほど増えました。
ステップ3:ブランディング
ブランディングはわかりやすいと思うのですが、ブランドもの、例えばBMWやグッチ、商品の内容をそこまで見なくてもイメージが良く、これを買っておけば問題ないと思われている商品やサービスです。
個人であっても会社であっても目指すところはこのブランディングです。ブランディングさえあればどんなサービスや商品を生み出しても必ず買ってくれる人がいるのです。
どうやってこのブランドを作るのかと言うと、2つ目のステップの実績をたくさん積めば自然とブランディングはできるようになってきます。
3ステップで9割の人がやってしまう間違い
この3つのステップでの注意点は、絶対に順番を間違えてはいけない、ということです。1番よくあるパターンはオンリーワンに絞らずに、フリーランスは好奇心旺盛だったりこれまで色んなことをしてきた人が多いので、多くのことを提供しようとしてしまい、これもできます、あれもできますということをしてしまいがちです。
それよりも絞る勇気がとても大事です。特にビジネスを始める初期の人は絞ることによってお客さんが来なくなってしまうのではないか、できるだけたくさんのお客さんに来てもらおうと広げてしまいがちなのです。できるだけ早く売上をあげたいから対象を広くして誰でも良いからお客さんを!という焦りも発生してしまうからです。
対象を広げることでアプローチできる数は増えますが、訴求力は弱くなります。ビジネス初期の場合、どれだけ多くの人に周知できるのかと訴求力はトレードオフ(どちらか一方を上げるか下げるかをすると、もう片方はその反対になる)の関係で、バランスが難しいのですが、絞るとは言っても、絞りすぎるとお客さんがなかなか来ません。
例えば盆栽を育てる方法を若者に提供する。それだと少しは対象がいるかもしれませんが、なかなかビジネスとして成り立つたせることはできません。
どれほどのパイの広さでどれだけの訴求力かのバランスの取り方は、実際にサービスを提供してお客さんの反応を見ることでわかってくるようになります。お客さんの反応は事前アンケートと事後レビューがとても大事になってきます。
お客さんの反応を無視して失敗する事例の一つは、まだ実績もなにもないのにも関わらず、競合だけを見て価格設定をしてしまうことです。お客さんの声を全く無視していきなり競合に近づけようと高い金額設定をする、これはマーケティング的には失敗です。ディズニーやUSJなどに匹敵するテーマパークを作ろうとした愛知にあるレゴランドもこの失敗をしています。
お客さんの声を聞くことは以下の記事でも解説しています。
今は世界のトップ企業でもあるアップルやアマゾンも、最初はオンリーワンを極めるところから始まりました。
Amazon は最初、本だけを扱っていました。そこでオンリーワンになってからステップ2である人生の4大テーマとなるライフスタイルを掛け合わせて日用品も扱うようになりました。
そして今では圧倒的なブランドを築いています。海外企業にもかかわらず日本では欠かせないインフラのようなものになっていますよね
日本人がよく使うLINE もそうですね。
LINEも最初はEメールとは違うオンリーワンのコミュニケーションツールとして使われていました。よく挙げられるのはスタンプですね。そこから他にも手を出し始めて LINE Pay だったり LINE MUSIC だったり ライフスタイルに関係するような領域にも手を出し始めました。
LINE も何か新しいサービスを発表するときはワクワク感を感じるのですが、これもブランディングがうまくいっている証拠です。
実はステップ1のオンリーワンになるところが一番難しいのです
ビジネスを始める人のほとんどがここで脱落してしまいます。
自転車をこぐのと同じように、一度その波に乗ると、 後はとても楽になります
なので僕がお勧めしているのは自分が思うオンリーワンを作ったら、どんどんサービスを販売していって欲しいんですね。サービスを販売していくと自分がやるしかなくなります。人というのは怠け者な生き物なので、何かやる機会が強制的にないとなかなか行動することはできません。
強制環境を作る 努力をたくさんして欲しいなと思います。
例えばお金を払ってコンサルを頼むだったり、コミュニティに入ったり今だとオンラインサロンもありますよね。
あるいは友達を巻き込んで一緒にやったり、そういった形で周りを巻き込まないとなかなか難しいです。
一人でできる人は一人でやってもらってもいいのですがそれでも自分に甘えてしまう人はいると思います。
おすすめは他の人を巻き込んで自分を自分の尻を叩いてやっていくことです。
それぞれのステップにどれぐらいの時間がかかるのかと言うと、まずオンリーワンについては、僕の場合だとサービスを売り始めてから、2年ぐらいをかかりました。
ただこれはすべて独学でやったものなので他の人に学んでいるともっと早くできたと思います。
人生の4大テーマを掛け合わせることはすぐにできます。
ステップ2は1番簡単ですね。ブランドを作るまでにまた時間がかかるので、僕の場合もそこから2年ぐらいはかかりました。
これまで教えてきた人の中で最短の事例はサービスをすでに持っていた状態から、 4~5ヶ月ぐらいでステップ1〜3まで全てを実現させていました。
ゆっくり努力する人は、合計3年ぐらいで、早く成果を出せる人は半年ぐらいの時間でできると思います
半年間、 頑張ればその後は本当に楽になってくるので、上級フリーランスになりたいのであれば半年だけは覚悟をしてぜひ取り組んで欲しいなと思います。