一度は頭がいい人になってみたいと思ったことはありませんか?
頭がいい人の特徴は
- 斬新なアイデアを次々と出す
- 分析が的確で、かつこれまでに考えたことや聞いたことがない捉え方
- これまでにしてきた経験を新しいことに活かす発想ができる
- 難しい概念を誰もが知ってる身近なものにすぐに置き換えれる
- 1伝えると10わかってくれる
こんなところで、応用範囲が広くて憧れますよね。
頭がいい人は雲の上の存在、、、
そんなふうに思っていませんか。
朗報があります。
応用範囲が広く見える頭がいい人にも、実は思考パターンがあったのです。パターンがあるということは、誰でも頭がいい人になれるということです。
頭がいい人になる方法とはズバリ、ロジカルシンキングです。
ロジカルシンキングと聞くと世の中には色々な定義があるので、混乱してしまいがちなのですが、ロジカルシンキングの定義は論理的な考え方です。
論理的ということは、その思考のトレーニングさえすれば誰でもできるようになる再現性(誰がやっても同じ結果になること)がある
再現性があるので、
誰でも頭が良い人になれる
ということです。
ただロジカルシンキングとだけ聞くと、具体的にどうすればいいのかわからないと思うので、わかりやすくするために3つのポイントに細分化しました。
たった3つです。
さらに3つのポイントにはそれぞれつながりがあって、つながりを表すため、わかりやすくするためにトライアングルとしています。
頭がいい人になる「思考のトライアングル」
フォーカス⇔全体
アイデアのトライアングルの1つ目です。
フォーカスは集中的に見ること、全体は俯瞰的に見ることです。
フォーカスと全体は、正反対なので、「⇔」で表しています。
義務教育の勉強だと数学、英語といった「科目」を見ることがフォーカスしてます。
「5科目全て」が俯瞰的に見ることになります。
わかりやすい言い方に変えると、全体を見ることが抽象化、フォーカスが具体化です。
抽象化は視点レベルが高くなること。
ひまわりを抽象化すると花、といったようにです。
具体化は、花という言葉を具体化すると、ひまわり、朝顔、といったように具体的なもので、視点を下げることです。
抽象化は上げる、具体化は下げるというイメージがここでは、とても大事です。上げたり下げたりすることを抽象度のコントロール、どこの視点で見てるのかを抽象度の高さとします。
抽象化と具体化の活用例
戦争が起こるのは抽象度の高さが違うから
抽象化と具体化が使えると、何がいいのかというと、頭がいい人の特徴になるので、応用例が無限にあるのですが、1つ身近なもので、たとえばコミュニケーションに使えます。
夫婦で妻が海に行きたい夫が山に行きたい
と言ってるとします。
一見、全く反対のことを言ってると思いきや、二人で一緒に楽しい時を過ごしたい、というのは共通しています。
海に行きたい、山に行きたいというのが具体化で、二人で一緒に楽しみたい、が抽象化になります。
視点が下がってると、海に行きたい、山に行きたいと対立するのですが、視点を上げると、二人で一緒に楽しみたい、となりケンカもしなくなります。
友達や家族との小さなケンカから、世の中で起こってる争いまで、抽象度の高さがそれぞれ違うから起こっています。
ここで問題。
抽象度を一番上まであげると、何になるでしょうか。
シンキングタイムです。
そう
幸せになることです。
ただし、これは人間視点で見た最上位の抽象度です。
さらに抽象度を上げて、地球単位、あるいは生物全体で見ると、
人は地球を汚すばかりで、
人が幸せになることは、次元の低い抽象度になります。
地球のことを考えて、環境問題を訴えてる人は
抽象度が高い話をしていて、それよりも資本主義を守ろうとする大人の言い分との戦いが、環境保護活動家グレタさんの、あの有名な演説になったわけです。
どちらかが抽象度を揃えて話をしないと、話が進みませんし、対立も終わりません。
本質の見つけ方
抽象化に関して非常に重要な考え方があります。それは本質です。本質は複数の物事について、それぞれ何が大切な部分なのか、どちらにもあてはまる共通部分のことです。
全体を見ることが抽象化とお伝えしましたが、複数の物事について共通点を見るときも一歩引いて見ないと、共通点は見えてこないので共通点を見つけることも抽象化になります。
たとえば、
テニス、スピーチがそれぞれ上達するようになる本質は?
テニス→足が大切
スピーチ→ボディランゲージが大切
どちらにもあてはまる大切な部分は、一見関係のないものが大切だということ。
さらに言うと、本質とは文章ではなく短い言葉の組み合わせで表すことができます。
例えばコミュニケーション(←抽象的な言葉)の本質は
相手と価値観が合うか×いかに相手を理解してあげるか×親しみやすさ
です。(これは人によって違います。)
どんなテクニックもこの3つのどれかに該当するので、この3つさえ頭に入れておけばテクニックは忘れても大丈夫なんです。
本質の良さは大事なことを覚えておけば、あとは芋づる式に思い出すことができますし、忘れても大事なことさえ抑えておけば、大丈夫なことです。
暗記が苦手な人には頼もしすぎる考え方になります。
わかりやすく伝わる
それではもうひとつ、抽象化と具体化は、なにかをわかりやすく伝える場面でも使えます。
その話は抽象的でわかりにくい、という話をよく聞きますが、つまりそれは曖昧な言葉という意味ですよね。
具体的な言葉はイメージがしやすいのです。先ほどあげた花であれば花の中には朝顔もあるし、ひまわりもあります
幸せという言葉は抽象的です。
なぜかと言うと、人によってお金をたくさん持つことが幸せと思ってる人もいますし、家族と一緒に過ごせることが幸せと思ってる人がいたり、幸せの定義は違うので、幸せを目指しているんだと言っても、抽象的で漠然となってしまいます。
具体的にはどういうこと?と聞きたくなりますよね。具体的であればあるほど伝わりやすいのです。
ただ例外もあって、抽象的な話、幸せは人によって違うということでしたが、幸せについて同じような認識、たとえば親友が1人でもいれば幸せという二人がいれば、幸せという抽象的な話をいきなりしても、話が一気に進みます。
なぜかというと、共通認識が揃っているので、わざわざ説明しなくてもいいからです。
同じような認識なのに、具体的に話すと無駄に時間がかかってしまいます。
つまり自分と同じような認識を持ってる人が相手であれば、抽象的な話でバンバン進めてしまっていいわけです。
頭がいい人同士だと、知識が豊富で、お互いの共通認識が一致してる範囲が多いので、話が速く進むのです。
知性の近い人が友だちになりやすいのは、ドライな言い方をしてしまうと、コミュニケーションコストが低いからです。
視点を広げる
抽象化と具体化を使うだけでなく、この抽象化と具体化を「行き来できるようになる」と視点が広がります。
たとえば情報収集術で抽象的な話をするとしましょう。
情報収集術ではその情報が正しいかどうかの見極めが大事ですよ、という話は抽象度が高めです。
その情報が正しいかどうかの見極めをどうするのか?というところの具体性が薄いからです。
一方で、情報収集術をする時の方法の1つに手動検索があります。自分でキーワードを入れて検索するGoogle検索のようなものが手動検索、というのは具体的な話になります。
このように、情報収集術ひとつとっても、抽象的か具体的のどちらで見るかで、内容が変わってくるのです。
木を見て森を見るという言葉がありますが、まさにこの抽象化と具体化を表しています。
木を見るが具体化で、森を見るが抽象化です。
ソフトバンクCEOの孫正義さんが
経営者はどれだけ遠くを見てるのかが重要
という話は、
抽象化と具体化の行き来ができることがまさにそうで、経営者だけでなく個人で活動するフリーランスにも欠かせません。
ちなみに、2021年の決算発表で、GAFAが世界で圧倒的に強い会社になっていますが、全世界の売上で見ると、小売と広告、それぞれ1%しかまだ取れてない、これから残りの98%がAIが取って代わるといったAI企業に全振りで投資している話が、かなり遠くを見てるので、めちゃくちゃ好きです。
縦⇔横
1つ目よりも、シンプルで、2つ目の思考のトライアングルは縦と横です。
また情報収集術で考えていくと
情報収集するにあたって情報整理も欠かせないですよね。
この発想は情報「収集」に関連して出てきた「整理」というトピックです。
このように関連しているものは縦⇔横でいうと「横」のイメージです。
横の発想をすることで、どんどんアイデアが広がっていきます
日本では当たり前のことが海外では違う。
日本、海外、同じ国というジャンルで、違う視点を持つことができます
「縦」というのは
「なぜ?」と掘り下げることです
他にも
「どのように?」
といったのも縦になります。
情報収集術をなぜするのか
それは
情報の質が人生の質だから
情報収集術とはなんなのかと聞かれたときによく使うこのキャッチフレーズを、縦の発想で思いつきました。
なぜを問い続けたからですね。
縦と横を使ったアイデアの出し方は、トライアングル1つ目の抽象化と具体化とはまた違ったパターンの発想ができます。
変化(変換と合体)
3つ目のトライアングルは変化です
変換と合体の2つがあります。どちらも変化です。
変換というのは意味の再定義のことを言います。意味の再定義をすることで、新しい側面が見えてきます。
情報収集に関して言うと、情報の質は人生の質といったような情報について言い換えをしています。これは縦でもあり変化でもあるのです。
あとはスティーブジョブズが言った
「死は生命の最大の発明」
も死を言い換えてます。
ポイントは言い換えるときによりわかりやすく、親近感があるものにすることです。
合体については、二つのものを合体させると、新しいアイデアが生まれるという誰でもできる簡単なやり方です。
古いものと新しいものを掛け合わせると、オンリーワンになれる確率が高くなります。
今では当たり前になりましたが、オンライン英会話、昔ならではの駅前での英会話に、新しいものであるインターネットを掛け合わせる、古いものと新しいものを掛け合わせた典型的な例です。
これからならAIやブロックチェーンなどをかけ合わせたら、なんでも新しいものになりますね。めちゃくちゃ簡単です。
以上、3つが頭がいい人になる「思考のトライアングル」でした。
思考のトライアングル活用例
的確な分析
これまで、思考のトライアングル
全体⇔フォーカス
縦⇔横
変化(変換、合体)
を見てきました。
応用範囲がとても広いとお伝えしましたが、
たとえばなにかを分析するときに使うこともできます。
具体的にフォーカスしてみるか、全体を見るかで分析ができるようになります。
分析に必要なことは
違いをもたらす違いを発見できるかどうか
です。
なぜその結果の違いが出るのか
情報収集術が上手い人と下手な人は何が違うのか
違いを見つけるためには上手い人と下手な人の共通点を見つけることです。それ以外のところが「違い」になります。
情報収集が上手い人と下手な人の違いはニーズを明らかにしていないということです。
ググるを代表とした手動検索でいうと、なんとなく思いついたキーワードで情報収集している人は情報収集が下手で、ググる前に、ニーズを明確にする、つまり目的意識を持ってしっかりとキーワードを考えて検索する人が情報収集が上手いです。
これまでにしてきた経験を新しいことに活かす
これまでの経験を新しいことへと活かすために使えるのは抽象化と具体化の組み合わせです。
海外移住が上手くいくには?
今はイギリスに住んでいますが、その前は東京から福井県鯖江市に地方移住しました
この頃は地方移住することがマイブームで、他にも4つほどの場所に地方移住の経験があります
東京に住んでいたのですが、地方移住で上手くやっていくためにどういった入り方をしていくのか、色々な場所に地方移住してみて大事なことは何かという抽象化、つまり共通していることを見つけ出したのですが、これが海外移住にも使えたのです。
移住というテーマで地方移住から海外移住に横展開しています。縦⇔横でいう横ですね。
答えは
とにかく自分ができることを提供していく
でした。
海外移住ではその現地のコミュニティに、いかに入るかということが大事になってきます
なぜかと言うと海外移住は最初、右も左もわからないので、色々な情報を収集しないといけません。
現地の情報を収集する必要があるのですが、ネットで現地の情報が少ない中、最も情報収集に向いてるのはコミュニティに入ることだからです。
自分のスキルが低い、高いというのは関係なく、とにかく自分ができることを提供することでそのコミュニティに関わる密度が濃くなります。
自分が一生懸命提供していると、色々なことを教えてもらうことができます
そこから自分の活動へと繋げていくことができるのは、地方移住でも海外移住でも同じでした。
実際にイギリスに移住して自分ができることを提供していたら1年ほどで、800人ほどいるコミュニティでのイベントを月1で開催できるオーガナイザーにまでなりました。
移住した国内外でどんなことをしたのか
自分ができることというのは国内の地方移住では、地方だとITのレベルがあまり高くないので、鯖江市という場所の地方自治体でヤフオクと連携するプロジェクト、サバオクがあったのですが、それに無償でお手伝いしたり、
近所のイベントに参加してその時はまだ珍しかったドローンで子供たちと遊んだり、同じタイミングで移住した友人の地方発掘サイトの立ち上げを手伝ったりなどですね。
海外では、英語を使えないと地方移住では使えてたお得意のITでの貢献もできないわけですが、どうしたのかというとすべてのイベントに時間厳守で参加することとボランティアです。
英語は話せますが、ネイティブレベルからすると、その中だと一番レベルが低いので、言語が上手くなくてもできること、つまりコミュニケーションを取る必要がないことで貢献をしていました。
イベントはとにかく参加してもらうことだけで主催者にとってはありがたいもので、全部参加してたおかげで、その主催者が日本に帰ることになったときに引き継ぎが回ってきたかたちです。
ボランティアは日本語を学んでる人が世界中にいるので、僕が住んでるところも例外ではなく、イベントに参加しまくってたことから英語があまりわからなくても日本語ボランティアしてほしいとオーガナイザーつながりで頼まれ、2つ返事で引き受け、現地でのつながりがさらに増えていきました。
今までの経験を通して、他に当てはめていくことは、これまでの経験すべてが、新しくおこなうどんな活動にも使えるということです。
この考え方があると、人生で無駄だったことは一度もないということになります。
遊びも仕事につながると言ってる人は、知らず知らずのうちにこの発想を身につけています。
難しい概念を身近なものへ置き換える
情報収集の1つ、グーグル検索のような自分でキーワードを入れる手動検索のコツについて伝えるときに、手動検索が難しそうと感じる人は一定数います。
そんなときに、簡単さを伝えるために、「横」を使って、手動検索は質問箱のようなものと「質問」という身近なものへ置き換えて説明すると、理解してもらいやすいですし、親近感も湧きます。
質問箱というのはどういうことかというと、手動検索するときにキーワードを決めて検索ボックスに入れるわけですが、質問をするときに抽象的ではなく具体的な質問をしたほうがと良いの同じで、手動検索も具体的なキーワードにしないと、全く的はずれな答えが返ってきます。
頭がいい人になると人生が生きやすくなることは間違いない
どんな行動をしても、それを新しい経験として蓄えて、次の行動に活かすことができます。
人生が長ければ長いほど、経験をたくさんしてればしてるほど、どんどんアイデアも出てきます。
フリーランスはプロジェクトを複数持つことが収入や仕事での人間関係のリスクマネジメントになりますが、同時に色んな切り口からの視点が手に入り、誰ともかぶらないオンリーワンへの道を歩めるようになります。
「合体」の掛け合わせる材料もたくさん持つことができるようになりますし、「変換(意味の再定義)」もできるようになります。
ひとつのことだけに集中した会社員だと、なかなか色んな切り口からの視点を持つことが難しいです。
海外移住に成功するコツは変換の上手さ
海外移住は当たり前が当たり前でなくなり、これまで当たり前だと思っていたことに感謝する機会が本当に増えました。
この経験は
海外移住=幸せを感じやすくなる
という再定義(変換)ができるようになりました。
森を見ることができるようになると、自分の感情もコントロールしやすくなります。
自分が怒っている時というのは、その怒るという感情に、フォーカスしてしまっているからで、周りが見えていません。
森を見るように全体を見てみると、いかに自分がしょうもないことで怒っていたかということを理解できます。
良い景色を見ると、自分の悩みはなんてちっぽけなんだと感じたことは誰でもありますが、めちゃくちゃいい景色で視点が上がるのです。
あるいは、あとで振り返ると、なんで怒ってたんだろうと思った経験は誰でもあるはずです。
この発想があると、新しい環境にも柔軟に対応することができます。
海外移住は日本とは全く違う環境で、日本で生きてきた常識を一度俯瞰的に見てリセットして新しくする必要があります。
海外移住を失敗してしまう人は日本のこういうところが良かったと、
- いつまでも日本の常識に縛られている
- 常識のリセットができない
そういった人は海外移住に失敗します
それよりも海外移住をしたことで常識がどんどんアップデートされていく、これに快感を覚える人は海外移住をうまく成功させています
逆に日本が嫌いな人は、日本の常識に縛られないところが海外移住は良いなと思う人も多いです
ただそれはもったいない
日本が嫌いだからと言うのは、海外に逃げていくような感じもするので、日本が好きでありながらも海外移住の良いところを活かした方がよっぽど新しい発見ができます
頭がいい人になることは何を学ぶにしても早く習得できたりと、他にも頭がいい人が受けられるメリットはたくさんあるのですが、とにかく人生を加速させられそうというのはイメージできたんじゃないかと思います。
思考のトライアングルを使い、頭がいい人になってビジネスを含めて人生をイージー化してしまいましょう。
たった3つのパターンを覚えるだけで、やらない理由がないはずです。頭がいい人は生まれつきの才能なんかではなく、習得できます。IQはトレーニングで高められます。
最後に問題です。
3つのパターンを抽象化した結果、頭がいい人の共通点として何が見えましたか。
その答えは、視点をコントロールできることです。
思考のトライアングルはいずれも視点を上げたり下げたり、近くで見たり遠くで見たり、ずらしたりと自由自在にコントロールできるようになるためのやり方なんです。
さらに上級編として、アイデアを無限に出す方法についてのパターン化は、以下の記事に書きました。本記事を理解できる人はチェックしてみてください。