健康の「白黒思考」を手放したら、人生が動き出した話|完璧主義をやめて体調が良くなった理由

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極端な健康法が、僕を壊していた

36歳になった今、ようやく自分の体の使い方がわかってきました。

でも、ここに至るまで、僕は何度も同じ失敗を繰り返してきたんです。

「白米は絶対に食べない」「この食事法を完璧に守る」「毎日必ずこのルーティンをこなす」

生まれてからずっと体が弱かった僕は、健康になるために、とにかく徹底的にやろうとしていた。0か100か。白か黒か。中途半端が許せなかったんですね。

でも、その結果どうなったか。

反動が来るんです。体調を崩すんです。「もうどうでもいいわ」ってなって、また振り出しに戻る。

エクアドルで見た、もう一人の自分

2年前、僕はエクアドルに行きました。アヤワスカという現地でしか参加できない儀式に参加するためです。

それまでの僕は、めちゃくちゃ論理的な人間でした。理屈で説明できないものは信じない。計算と分析が全て。ロジックこそ正義。

でも、あの体験で全てが変わった。

過去の自分と向き合って、気づいたんです。「ああ、僕は体の声を完全に無視してきたんだな」って。

体はずっと訴えていたのに、「気のせいだ」「まだやれる」って、全部無視してきた。感覚よりロジック。直感より理屈。

でも本当は、体って嘘をつかないんですよね。

グラデーションという、真ん中の道

エクアドルから帰ってきて、2年かけて、ようやく自分の体調管理の方法を見つけました。

それは「グラデーション」という考え方です。

白か黒かじゃない。0か100かじゃない。その間には無限のグラデーションがある。

たとえば食事。以前の僕なら「白米は体に悪いから一切食べない」って決めていました。でも今は違う。

体が欲しているときは食べる。そうじゃないときは食べない。

その日のコンディション、その時の体の状態によって、柔軟に変えていく。

「完璧主義」という名の、自分いじめ

振り返ると、白黒思考って、実はストレスそのものだったんです。

「こうあるべき」「これをやらなきゃダメ」「完璧にできない自分は価値がない」

そうやって自分を追い込んで、結局体調を崩して、また自分を責める。

でも、グラデーションを意識するようになってから、不思議なことが起きました。

ストレスが減ったんです。そして、ストレスが減ったら、体調が良くなった。

完璧にできなくても、60点でも、30点でもいい。やらないよりはマシ。続けることの方が、完璧を目指すより大事。

子育てでも、同じ壁にぶつかった

面白いことに、健康で学んだこのグラデーションの大切さは、子育てでも役立っています。

娘は好き嫌いが激しいんです。びっくりするくらい。

そうすると、親の世代は「ちゃんと食べさせなあかん」「栄養バランスが」「しつけや」って、めっちゃ押してくる。

でも、僕自身も食べ物の好き嫌いがある。そして、それには理由があるんです。

体が本当に欲しいものを食べる。不足している栄養素を補うために、特定のものをめちゃくちゃ食べる。

「バランスよく食べる」って、聞こえはいいですよね。でも、それが全ての人に当てはまるわけじゃない。

グラデーションがあるんです。個人差があるんです。

受け入れられる人と、そうでない人

ただ、このグラデーションの考え方を理解できる人と、できない人がいるんです。

白黒をはっきりさせたい人。「これが正しい」って決めつけたい人。

そういう人に、グラデーションを説明しても、伝わらない。むしろストレスを与えてしまう。

だから僕は、この考え方を受け入れられる人に対して、サービスを提供していこうって決めました。

論理と直感の、ちょうどいいバランス

エクアドルの体験で、僕は論理人間から直感人間に変わりました。

でも、論理がなくなったわけじゃない。

むしろ、論理という得意分野があって、そこに直感という全く新しい武器が加わった。

左脳と右脳。計算と感覚。ロジックと直感。

その融合が、今の僕を作っています。

体の感覚が戻ってきて、だんだん「これをしたら体調が良くなる」「これは合わない」っていうのが、肌でわかるようになってきた。

感覚が鈍かったのが、少しずつ、子供の頃のように感覚が復活してきている。

「ハイパーフォーカス」という生き方

ちなみに、僕の脳のタイプは「ハイパーフォーカス型」なんです。

一つのことに集中すると、もう周りが見えなくなる。でも、その集中力は圧倒的。

だから、朝の時間が勝負です。

朝起きて、バナナを一本食べる。それだけ。栄養補給は最低限。

そこから昼の1時くらいまで、もうぶわーっと集中する。この時間が、僕にとっての「勝負時間」です。

午後はもう自由時間。ミーティングをしたり、友達と会ったり、やりたいことをやる。

4時間だけ、本気で集中する。それ以外は、無理をしない。

これが、僕にとってのグラデーションです。

「中庸」は、諦めじゃない

グラデーションとか、中庸とか、バランスとか。

そういう言葉を聞くと、「なんか中途半端だな」って思う人もいるかもしれません。

でも、違うんです。

中庸って、諦めじゃない。妥協でもない。

自分の体と、ちゃんと対話しながら、その時々で最適な選択をしていくこと。

それが、本当の意味での「続けられる健康法」なんじゃないかって思うんです。

健康は、「運命」から始まる

実は、エクアドルのアヤワスカで、僕は言われたんです。

「お前は健康のことをやれ」って。

何度も、何度も、そこに戻される。病気になって、また健康に戻される。

違うことをやろうとしても、体調を壊して、「あ、やっぱり健康だ」って気づく。

だから、これは僕の使命なんだと思います。

自分が体験してきた、この壮絶な健康との戦いを、同じように苦しんでいる人に伝えていく。

「完璧じゃなくていいよ」って。「グラデーションでいいよ」って。

最後に

もし今、あなたが何かの健康法を「完璧にやらなきゃ」って思っているなら。

もし、「できない自分はダメだ」って自分を責めているなら。

一度、グラデーションを試してみてください。

60点でいい。30点でもいい。

続けることの方が、完璧を目指すより、ずっと大事だから。

体は、あなたが思っている以上に、優しいんですよ。


井元龍太郎|イギリス・レスター在住|オンラインサロン「ストラボ」運営|1日4時間の仕事で生計を立てる、好き4提唱者